子宮がん検診精密検査
通常子宮がん検診と言うと子宮癌のうちの頚癌の検診で、子宮頚部の細胞を擦って採取する細胞診断で行われます。子宮頚癌はHPVと言うウィルスが引き金となり、正常から軽度、中等度、高度の異形成を経て上皮内癌、浸潤癌と時間をかけてなることがわかっています。細胞診断は、この段階を推定するもので、その結果は長らく日本ではローマ数字のI(イチ)からV(ゴ)で表されてきました。しかし、この表現は日本固有でHPVウイルスの関与や新しくなってきた治療についての考えと相関しないとのことで、新しい細胞診の報告様式ができました。癌の心配が全くない場合を陰性とし、軽度異形成と考えられる場合軽度扁平上皮内病変、中等度異形成から上皮内癌までを高度扁平上皮内病変、浸潤癌が考えられる場合を扁平上皮癌や腺癌と表現します。その他に形が変わっているが明確に異形成と言えない場合意義不明な異型扁平上皮細胞(ASC-US)、高度扁平上皮内病変を除外できない異型扁平上皮細胞(ASC-H)という分類もできています。
細胞診というのはあくまでも推定なので、絶対的ではなくまずは疑いですから、異常がでても慌てず精密検査を受けて下さい。
精密検査には以下のものがあります。
HPVDNA検査
新しい細胞診断の表現で、意義不明な異型扁平上皮細胞(ASC-US)となった場合に、行います。頚癌にはHPVというウィルスが関係しているので、判定が困難な細胞変化の場合にHPVがいるかどうかを調べます。陰性であれば、1年後で良いことになります。2010年4月より健康保険で行えるようになりました。
コルポスコピー
子宮頚部に光をあてて拡大する機械です。薄めた酢酸を作用させておいてからみると、病巣の範囲が解ります。その部分をマッチ棒の頭くらいの大きさで専用の器具で生検して病理検査に提出します。この病理の検査によって治療方針を決まります。