望まない妊娠

残念なことですが、望まない妊娠もあります。望まない妊娠を防ぐ避妊法には、コンドーム、低用量ピル、子宮内リングなどがあります。ここでは避妊に失敗したときの緊急避妊法と人工妊娠中絶について、御説明します。人工妊娠中絶はリスクがあります。そのリスクを可能な限り少なくし、次の妊娠に影響を及ぼさない方法で試行しております。

緊急避妊法(アフターモーニングピル)

避妊に失敗した後、72時間以内にホルモン剤を服用することにより、80%の避妊効果が得られます。当院では中容量のエストロゲンとプロゲステロンの合剤を、1回2錠12時間ごとに2回服用して頂いています。副作用として吐き気が出る場合があります。内診などの診察は不要ですので、心配な時は御来院下さい。

人工妊娠中絶

 本来成長可能な妊娠を、母体外で生存できない時期に、人工的に中断させることを人工妊娠中絶といいます。胎児の発育がみられなかったり、母体内で死亡してしまって体外に出す場合は、流産手術で人工妊娠中絶とは違います。

 人工妊娠中絶はリスクがあります。そのリスクを可能な限り少なくし、次の妊娠に影響を及ぼさない方法で試行しております。人工妊娠中絶は母体保護法という法律にのっとって行われます。人工妊娠中絶が法律的に可能なのは、妊娠21週6日までですが、妊娠12週以降は死産届が必要となります。また、どの週数でもご本人と配偶者(未婚の方はパートナー)の同意書が必要です。

人工妊娠中絶には、リスクが生じますので、当院では18歳未満で中前御希望の方の場合には、診察時および説明を聞いて頂く時点より、保護者に同席していただくことを条件としております。18歳、19歳の方の場合は、同意書に配偶者の方の同意と共に保護者の同意の証明が必要です。(現在緊急時以外で、未成年者における医学的行為には、保護者の同意が必要と考えられていますので、当然だと考えております。)

妊娠初期(11週まで)の中絶手術

子宮の入り口を開いて、子宮内を綺麗にする手術です。子宮に傷がついたり感染が起こる可能性があります。特に子宮が大きくなる妊娠10週以降ではリスクが高くなります。当院では妊娠10週未満までは、朝来て頂いて子宮口をゆっくり開大する特殊な器具を挿入し、静脈麻酔で子宮内を吸引するという手術を日帰りで行っております。この方法は一番安全な方法と考えておりますが、 リスクがないわけではありません。10週と11週の方は1泊2日となっております。不安なことなどはメールでこちらにお問い合わせ下さい。

妊娠中期(12週以降22週未満)の中絶

お産と同じに陣痛をつけて、胎児を分娩します。前日に子宮の入り口を広げる目的でラミナリアというものを挿入し(場合によっては入れ替えます)。翌日に子宮を収縮させる薬を膣に入れ陣痛を起こします。中絶後は、役所に死産届を提出し、火葬して頂きます。この場合、戸籍などに「流産・死産した」「中絶した」という記載が載ることはありません。疑問点や不安なことはメールでこちらにお問い合わせ下さい。