分 娩

 

当院では、安全で快適な御本人の力での自然分娩を目指しております。外来で助産師と確認して頂いたバースプランに基づいて、満足の行く分娩になるようサポート致します。また、産科ガイドラインに基づいて必要な場合に対応して行くことにしております。

陣痛室と分娩室について

楽な姿勢は人それぞれではと思います。立ったりベットの上で好きな姿勢で過ごして、分娩の時だけ上向く方が楽だったりしないのかなとか思ったりもします。陣痛、分娩、回復を一つの部屋でという考えの「LDR方式」を採用する産科が増えてきましたけど、当院では、LDRではなく、独自のL+D(R)方式を考えました。これは、清潔さ緊急事態への対応、陣痛のある方が複数人入院された場合のことを考えた結果です。LDRの一つの特徴であるプライバシーの問題は、病室と陣痛室を完全個室化、分娩室も個室化可能とすることで、解決しています。陣痛室では、基本的に御家族もご一緒に過ごせますし、また、LDR用の分娩台を導入したことにより分娩台への移動のタイミングもケースバイケースで対応可能ですし、出産直後より赤ちゃんと一緒に分娩室で早期母児接触をして一定時間休んで頂いても楽に過ごせます。その後は、病室でノンビリお休みいただけます。分娩台の快適さと細かい気配りには見てもらったり、寝て頂けば分かります。また、分娩時には予想できない出血がおこることがあります。そのような場合には広い分娩室が役立ちます。救命救急の番組等でも、そういう場所ですよね。複数のスタッフが、超音波診断装置などを使い適切な診断や治療を速やかに行えます。広い分娩室ですが、落ち着くような色合いを使用しております。また、この構造は早期母児接触の時の安全確保にも有効です。

胎児心拍監視装置について

胎児の心拍をある程度の時間継続して測定することは、胎児の状態を知るために非常に重要で、代わるものはありません。ただ、お母さんの行動を制約するという欠点もありました。当院では、妊婦健診で、超音波による羊水測定も行っており、リスクに応じて必要最低限な時間にしております。また、病棟全ての胎児心拍装置を外来、医局、ナースステーションで見れるようになっていて、複数の者で検討できます。

分娩時の会陰切開について

当院では、必要があれば最低限必要な切開を行うこととしています。必要な場合というのは、切開しない場合切開する以上の裂傷が生じると推定される場合や、胎児や母体の状態で、分娩までの時間が短い方が望ましい場合などです。ですから、その時により切開する程度は違います。少しの切開は、痛みなどは少ないのは当然で、切開された方でも驚かれるかたもいらっしゃいました。縫合は、溶ける糸で行い、抜糸もありません。

陣痛促進剤について

当院は原則として、医学的適応のない計画分娩(誘発分娩)は行いません。陣痛促進剤による陣痛強化も、お母さんが疲れてしまい、このままでは正常な分娩にならない場合や胎児の廻旋異常(赤ちゃんは回りながら生まれてくるので、それが回りきれない場合など)など、医学的適応などに基づいてお母さんにご説明後に実施いたします。

夫立ち会い分娩

当院では、御主人のみの立ち会いが可能です。原則的には事前に説明を聞いていただいた方を対象にしております。夫立ち会い分娩をしなくても陣痛室でサポートをして頂き、分娩後の処置等が終わり次第お母さんと赤ちゃんにお会いして頂くことも可能です。御主人と良くご相談下さい。

早期母子接触

当院では御希望のある場合に早期母子接触を行っております。生まれて間もなく赤ちゃんを肌と肌を合わせて縦抱きにして頂きます。これは、母乳育児や母児関係の確立に良いと言われています。以前はカンガルーケアーと言われていましたが、問題等があり現在は早期母子接触と言われています。出生直後の赤ちゃんは不安定で、このため悲しい出来事が起こったのも事実です。異常なく生まれた赤ちゃんで、呼吸状態や体温等が問題ないことを確認し、小さい経皮酸素飽和度モニターを全例に装着して異常のないことを確認しつつ行っております。

和痛分娩(無痛分娩)

 当院では硬膜外麻酔による和痛分娩を行っています。詳細は和痛分娩のページを御覧下さい。

和痛分娩