和痛分娩(無痛分娩)

2017年3月より和痛分娩を休止いたします

 

 体力や性格も人それぞれ違いますし、お産の痛みに対する考え方にも違いがあります。「痛みに耐えることが大事」と考える方もおられれば、「痛みはできるだけ感じないで産みたい」、「今から陣痛が恐怖。麻酔分娩を選んで安心して妊娠生活を送りたい」などと考える方もいらっしゃる筈です。当院ではこのような方々のご希望に応えるために『持続硬膜外麻酔による和痛分娩』を行っております。

 原則として当院は、計画分娩で行うこととしておりますので、予想外の陣痛発来や休日や夜間等には対応しておりません。小泉は麻酔医に硬膜外麻酔をセットしてもらってからの管理を行っての経験がほとんどで、塩津医師は自分で硬膜外麻酔を施行しての和痛分娩の経験が豊富ですので、塩津医師が担当して行います。ただ、日中からの陣痛で夜間の分娩となった場合は小泉も対応いたします。

持続硬膜外麻酔の方法

 硬膜外麻酔は幅広い分野の手術用いられる一般的麻酔方法で安全性は確立されています。
 妊婦さんはベッドに横向きになって膝を抱え背中を丸めます。局所麻酔をした上で、腰から背骨の中にある神経の近くまで専用の針を進め、硬膜外腔という隙間に細くて柔らかいチューブを挿入します。チューブが入ったら、このチューブから痛み止めの麻酔薬を持続的に投与し陣痛の痛みを緩和します。また、痛みが強い場合にはお薬は追加できるようになっています。麻酔効果には個人差があるため、痛みを感じない方から生理痛様の痛みを感じる方までいらっしゃいます。

硬膜外麻酔を開始する時期

 麻酔の管は陣痛開始前に入れますが、麻酔の開始は陣痛が始まり、痛みを感じるようになってからとなります。実際には子宮口が3~5㎝程度開いたころとなります。麻酔は20分ほどで効き始めます。

陣痛促進剤について

 原則として計画分娩となりますので、陣痛促進剤を使用することとなります

分娩中の過ごし方

① 飲んだり、食べたりしないで、いただくこととなります。 分娩当日は分娩が終了するまで絶飲食(氷片程度 は可)となります。点滴による水分補給を行います ので御心配はいりません。硬膜外麻酔分娩では安全性 確保と水分補給の目的で麻酔開始から分娩終了まで点滴を 行います。

② 血圧の低下を避けるため横向きで過ごして頂きます。

③ 30分ごとに血圧、血液中の酸素濃度を測定します。

④ 歩行は原則禁止としています。

⑤ 夫立ち合い分娩等は通常と変わらなく行えます。

和痛分娩の利点

① 十分な鎮痛効果が期待できます。
   痛みによる緊張等が少なく、お母さんによってはスムーズな分娩が期待できます。

② 体力の消耗が少なく、産後の回復が早い。

③ お腹が張る感じや赤ちゃんが出てくる感じは判るため、大切な出産の感動をしっかりと体験する ことができます。

⑤ 赤ちゃんや母乳への薬の移行はほとんどないので安心です。

和痛分娩の欠点

① 麻酔そのものの副作用や合併症があります。よく起こるものとしては以下のようなものがあります。

・低血圧、足の感覚が鈍く動かしづらくなる
・尿がうまく出ない
・痒み
・稀には、血管内への麻酔薬の移行、麻酔後頭痛などがあります。

② 子宮収縮剤を使用する頻度が高くなります。 当院では原則計画出産で陣痛がない状態から、始めますので、子宮収縮剤が必要となります。

③ 分娩時間の延長、器械分娩の増加 分娩時間が延長されることがあります。また、いきむ力が弱くなるため吸引分娩などの器械分娩の頻度が高くなるといわれています。帝王切開が増えるともいわれていますが、最近の研究では差がないと言う報告もあります。

和痛分娩に興味のある方へ

当院に通院中の方で、和痛分娩に興味をお持ちの方は助産師にお申し出ください。リフレットもありますし、和痛分娩の教室を開催しております。

 

当院以外に通院中で興味をお持ちの方は、和痛分娩の教室(説明会)に参加されてはいかがでしょうか。それで当院での和痛分娩希望であれば33週までに転院して頂ければと思います。

和痛分娩の教室は毎月第2,4土曜日午後に行っており、予約制です。御希望の人はお電話で事務受付に診療時間内に御連絡下さい。お時間等は予約の時にお問い合わせ下さい。